40代、50代、そして60代になってから再び英会話や英語の勉強を再開した方の多くは、もうほとんど英文法なんて忘れてしまっていると思います。
私もto不定詞などはうろ覚えで、名詞的用法と形容詞的用法ばかリ頭の中に入っていて、副詞的用法はほぼ忘れていました。
最近になって、たまたまto不定詞の副詞的用法を再チェックする機会がありましたのでここに取り上げてみました。
ところで、to不定詞には(1)名詞的用法(2)形容詞的用法(3)副詞的用法の3種類があります。
●(1)名詞的用法
「~すること」と訳し、文章の中で主語・補語・目的語の役割を果たします。
I like to play the guitar for fun.
(私の趣味はギターを弾くことです。)
We expected you to be here.
(私たちはあなたにここに居ることを期待した。)
●(2)形容詞的用法
「~するための」と訳して、直前の名詞・代名詞を形容詞句として修飾します。
I want something to eat.
(私は、何か食べるものが欲しい。)
to eat(食べるための)がsomething(何か)を形容詞句として修飾しています。
●(3)副詞的用法
to不定詞が、副詞と同じように動詞・形容詞・副詞や文節を修飾する用法で、目的(~するために)や理由(~して)、結果(~して~になる)、条件(~すれば)、基準・根拠(~するには)、独立用法(~すると)などがあります。
①目的(~するために)
I do my best to get the gold medal.
(私はその金メダルを取るためにベストを尽くします。)
She works hard everyday to support her family.
(彼女は家族を支えるために毎日良く働きます。)
②理由(~して)
I’m happy to get it.
(私はそれを得て嬉しい。)
I’m sorry to hear that.
(私はそれを聞いて残念だ。)
③結果(~して~となる)
He worked hard to be a rich man.
(彼は良く働いてお金持ちになった。)
He grew up to be a lawyer.
(彼は大きくなって弁護士になった。)
④条件(~すれば)
To talk with him directly,you would think he is nice guy.
(彼と直接話せば、彼の事を良い人だと思うかもしれない。)
⑤基準・根拠(~するには)
Your plan is so difficult to practice.
(あなたのプランは実行するには難しすぎる。)
The cup of green tea is too hot to drink.
(その緑茶は飲むには熱すぎる。)
to practiceは形容詞difficultを修飾しています。
⑥独立用法(~すると)
To tell the truth,I have no money now.
(実を言うと、今、一文無しなんだ。)
名詞的用法のto不定詞は誰にでもすぐに分かると思いますので問題はありません。
また、形容詞的用法の場合には、to不定詞の直前に名詞があり、それを修飾しているので分かりやすいですね。
さて、問題となるのは多くの用法がある副詞的用法の場合です。
特に「目的(~するために)」のto不定詞と「結果(~して~となる)」のto不定詞は、うっかりすると混同してしまう恐れがありますので注意が必要です。
「結果(~して~となる)」を表す不定詞の特徴としては、文の中の動詞が過去形である場合が多く、また、動詞live、work、awakeやwake up、grow upや副詞only、neverなど一緒に使われる場合が多いです。
<only to不定詞>
I took a taxi to get there, only to find that the restraunt was closed.
私はタクシーでそこまで行ったが、そのレストランは閉まっていた。)
<never to不定詞>
After he made the traffic accident, never to drive again.
(彼はその交通事故を起こした後、二度と車の運転をしなかった。)
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